栄養バランスの考えられた食事を摂るには、欠かせないのが野菜。

八百屋やスーパーには一年を通してさまざまな野菜が並んでいます。

「お買い得だったから買っちゃった」
「家計を考えて、安いときに買いだめをしておきたい」
「親戚から大量の野菜が送られてきた」
といった方も少なからずいらっしゃると思います。

思ったよりも野菜の量が多いときや中途半端に残ってしまったときに、悩むのが保存方法ではありませんか?

一般的なのが、冷蔵庫や冷暗所、そして冷凍庫で保存する方法ですよね。

しかし、冷凍保存してしまうと、解凍後に味が落ちてしまったり、食感や色が別のものになっていたりして悩んでしまうのもしばしば。

そこで、今回は、野菜の冷凍保存のコツや方法、おすすめの冷凍すべき野菜をいくつかご紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

野菜を冷凍保存するときのコツ

スーパーから買ってきたばかりの野菜をそのまま冷凍庫に入れてしまうのは基本的にNG!

野菜の種類によっては、大きく品質を損なうこともありますので特に注意していきたいポイントです。

ある程度の下処理をしてから、冷凍させることが重要。

また、あらかじめ下処理をしておくことによって、調理時間の短縮や冷凍野菜の変色を防ぐことができます。

そのひと手間が大変だと思ってしまいますが、それが後々に時短に繋がるのでひと踏ん張りしていきましょう!

ラップやフリーザーバッグで水分の蒸発を防ぐ

栄養もあり、美味しい野菜ですが、大きな特徴として水分を多く含んでいることが挙げられます。

つまり、その水分がある程度蒸発してしまえば、味が落ちてしまうことも。

冷凍だけでなく、冷蔵保存する場合でも、きちんと蒸発対策をしておきましょう。

ラップやフリーザーバッグ、タッパーなどの保存容器でしっかり野菜を包むことが大切です。

中途半端に口が開いていたり、サイズの合っていないものは使わず、きちんと準備してください。

また、冷凍や加熱可能かどうかをチェックしておくのも忘れずに。

加熱可能だとそのまま調理できるので便利ですよ。

根菜やトマトなどの野菜を丸ごと保存しておきたいというときは、切り口を覆うだけでもOK!

そのサイズに合った保存容器をチョイスしたり、複数個をそれぞれ組み合わせたりするのもコツのひとつです。

野菜や料理に合わせて下処理をしてから保存

下処理といっても、簡単にいうと料理の下ごしらえのことです。

さっと下茹でやすぐに料理に使えるようにみじん切りにしたり、潰しておけばペーストを作るのだって楽ちんだったり……。

下処理は時短に繋がる以外にも、下茹でをしておけば色の変色を防ぐことができるといったメリットも。

野菜を冷凍保存するときに便利な下処理はこの他にもたくさんあります。

野菜や料理に合わせて、賢く下処理をおこなってください。

野菜や手についた水分は拭き取る

買ってきた野菜を洗って、カットして、ラップで包んで冷凍庫へ。

野菜の冷凍保存とは、意外と結構単純で誰にでもできそうな流れだと思っていませんか?

けれども、実はこの流れだと、解凍したときにスカスカの食感になってしまうことがあるので注意してください。

新鮮な食感をそのままに楽しむためにも、洗ったときについた水分はキッチンペーパーなどで拭き取っておきましょう。

このとき野菜以外にも、手やまな板の上が濡れていることがあるので、清潔なタオルやペーパーで水分を拭くことが大切!

下処理後はアルミのバットなどの上ですばやく粗熱を取る

熱いまま冷凍庫に入れてしまうと、なかなか冷えずに味や食感がみるみるうちに落ちてしまいます。

それを防ぐためにも、下茹でやカット処理などをした後には必ず粗熱を取ること!

ある程度冷えたな、と感じたらいよいよ冷やす番です。

冷凍保存するには「すばやく冷やす」ことが大事なので、熱伝導の良いアルミプレートやバットの上で平らにして、冷凍庫に入れましょう。

家にない、という方は、ラップをしてからアルミホイルで覆って冷凍庫に入れるとOK!

冷凍保存は小分けにしたカット野菜がおすすめ!

いくら下処理をしているからといっても、大きな塊で冷凍すると時間がかかるし、使うときも不便。

そんなときは、小分けにしてから冷凍しておくといいかもしれません。

一回分の使い切りサイズにしておけば、余計な調理器具の洗い物をせずにすみますし、すぐに調理することができます。

下茹でが面倒な方は、野菜をカットしておくだけでも十分です。

みじん切りや乱切り、千切りなどさまざまなカット野菜をつくっておけば、忙しいときには重宝しますよ~!

また、何回も冷凍庫を開閉することがないので、他の食材が解けてしまう心配もありません。

100均でも簡単に手に入る製氷皿を利用すれば、香味野菜や付け合わせ野菜も少量だけ解凍して使えます!

冷凍保存した野菜は一週間を目標に使い切ることを意識する!

市販品とは違い、各家庭で冷凍保存した野菜には保存料が入っていないので、冷凍する期間も考えておきましょう。

冷凍している環境や野菜のもともとの状態にもよりますが、一週間を目安に使い切るようにしてください。

土日に一気に冷凍保存をおこなって、約一週間で使い切り、また土日に冷凍保存をするというサイクルをつくってしまえば、面倒な家事も楽ちん!

慣れてくると、継続的に料理を時短できるので少しずつ冷凍保存を取り入れてみたらいかがですか?

また、解凍するときは完全に解凍してから使う以外にも、凍ったままの状態で使うと美味しく調理できるのでおすすめです。

せっかく、美味しいままの状態で冷凍しているので、味を損なわずに楽しみたいものですよね。

野菜の種類別!冷凍保存方法と冷凍野菜の料理まとめ

ここではよく使う野菜10種類を中心に、冷凍保存方法と冷凍野菜を使ったおすすめの料理をまとめていきます。

保存方法や料理はあくまで一例ですが、ぜひ参考にしてみてください!

【冷凍保存方法】ブロッコリー

ブロッコリーは固めに茹でてから冷凍すると使い勝手が良い野菜になります。

小さく切ったブロッコリーを沸騰したお湯に入れて茹でるだけなので、空いた時間で他の野菜の下処理もできるので時短もばっちり!

茹でた後はしっかりと水気を切って、冷ましてから冷凍してください。

サラダやハンバーグの付け合わせにもぴったりですが、コンソメスープやシチューにも合いますよ~!

【冷凍保存方法】なす

なすはそのまま冷凍すると食感が著しく損なわれてしまうので、必ず火を通してから冷凍してください。

加熱した後は皮を剥いて、ひとつずつラップに包んで冷凍すると美味しいまま保存できます。

あらかじめ熱を通しておくので、そのまま調理すればOK。

おすすめは、時間のかかる煮浸しや素揚げです。

ただし、油を使うときは油ハネに十分気を付けること!

【冷凍保存方法】白菜

白菜は食べやすいサイズにカットしてから、油でさっと炒めて冷凍庫へ。

このとき下味をつけておけば、時短にもつながります。

フリーザーバッグに入れた白菜は平らにしてから、アルミバットに乗せて冷凍すると粗熱も取れやすい!

食べるときは、食べたい量だけ取り出してコンソメスープとネギを加え、溶き卵を入れた後ひと煮立ちさせるとすぐにスープができるのでおすすめ。

味を薄めにつくれば夜食にもぴったりの一品です。

【冷凍保存方法】ピーマン

使いたいサイズにカットしてから、下茹でをしたり、炒めたりすれば下処理は完成です。

ピーマンは濃いめの味つけの料理に使用することが多いので、特に下味をつけなくても大丈夫!

冷凍保存したピーマンを使うときは、凍った状態で使えばOK。

おすすめは炒めた細切りにした冷凍ピーマンを電子レンジで温め、ごま油とシーチキンを加えるだけ!

何か物足りないときにもおすすめする、箸が進む一品です。

【冷凍保存方法】大根

冷凍する野菜の中で気を付けておきたいのが、特にこの大根です。

水分たっぷりなので案外痛みやすい大根は、すりおろしてから冷凍しましょう。

フリーザーバッグに平らになるように入れたり、製氷皿に入れたりして保存することが重要。

おろし煮やみぞれ鍋、麺類の薬味などに利用できます。

なかなか全部を使い切れないと思ったときは、おろし煮などで一気に使い切るという手もあり!

どうしても、いちょう切りにして保存しておきたいという方は、完全に密閉できる容器を利用してくださいね。

【冷凍保存方法】キャベツ

キャベツは生のまま冷凍保存ができる野菜です。

どんな切り方でも保存できますが、解凍後独特の目立つ繊維感が気になる方は、千切りキャベツでの保存がおすすめ。

特に気にならないという方や、濃いめの味つけの料理に使いたいときは、その料理に合った切り方でOK。

冷凍したキャベツは解凍せずにそのまま調理してください。

おすすめは野菜炒めになります。

野菜炒めに使うキャベツ以外の食材も冷凍保存が簡単なものが多く、つくるスピードも早いのでお手軽!

【冷凍保存方法】人参

人参もカット野菜としてそのまま冷凍できますが、お子さんの大好きなハンバーグの付け合わせや煮物などに使うときは下茹でをしておくと便利です。

人参は固めの野菜なので下茹でをしたものを解凍するときは、さっと茹でてから料理に使っていくのがポイント!

そのまま冷凍した場合はしっかりと火を通してください。

大きめに切ると解凍した後の食感が気になるときもあるので、サイコロ状に切ってチャーハンにしたり、千切りにしてきんぴらにしたりと、料理方法はさまざま。

【冷凍保存方法】トマト

調理してからでも、そのままでも冷凍できるのがトマトの特徴。

そのまま丸ごと冷凍すれば、水につけただけでつるりと皮が剥けるので面倒な皮剥きも楽しくできそう!

丸ごと冷凍するときは、ラップでひとつひとつ包んでからくっつかないように気を付けて冷凍すること!

また、トマトソースやトマトペーストをつくってから冷凍しても◎

レンジで温めてからパスタにかければ、あっという間にトマトソースパスタの出来上がりです。

【冷凍保存方法】玉ねぎ

玉ねぎは生のまま冷凍保存可能ですが、飴色になるまで炒めた玉ねぎも冷凍するにはおすすめ!

手間暇のかかる飴色玉ねぎは多めにつくってストックしてしまえば、どんな料理にも使える万能アイテム。

生のまま保存するときは、みじん切りやくし切りなど、よく使うカット方法で冷凍してください。

こちらも冷凍したまま入れるだけで、短時間でコクのあるカレーに大変身!

冷凍するときはきちんと水分を拭き取ることを忘れずに。

【冷凍保存方法】もやし

特売やタイムセールでついついたくさん買いがちなのがもやしですよね?

実はもやしも冷凍保存できる野菜なのです。

しかし、もやしを冷凍保存するときはさっと水で洗ってからしっかりと水気を切ることがポイント!

軽く茹でてから冷凍することもできますが、炒め物に使いたいときは茹でずにそのまま保存する方がおすすめ。

使うときは、優しく揉みほぐしてから凍ったままの状態で使うと◎

同じく冷凍したキャベツと合わせるとすぐに野菜炒めが出来上がります。

野菜を冷凍保存して無駄なく、賢く調理する!

一人暮らしの方や毎日忙しいママさん、ワーキングウーマンさんたちにおすすめなのが、野菜の冷凍保存です。

そのまま冷凍できるような野菜も多いので、お安くたくさん野菜をゲットできたときにまとめて冷凍保存しておくと時短にもつながります。

また、冷凍保存野菜はほとんどの場合、解凍せずに凍ったまま調理していくので、美味しさをキープしたまま調理できるのが高ポイント!

一食分ずつ小分けにしておけば、小腹が空いたときや夜食、体調が優れないときにもぴったり!

ぜひとも参考にしてみてくださいね~!

 
時短したい方に!
便利な買い置き食材もおすすめです↓
便利な買い置き食材おすすめ8選!子供の簡単お昼ご飯に
こちらも併せてご覧ください。
 

この記事を書いた人

名前(せるっち)
北国在住のウェブ屋さん。
ワンコと散歩中に見る高い高い空が好き。