吃音は就職活動できない…。
面接で不利になるから、吃音であることはカミングアウトしない方がいい…。
ネットで吃音の就職について調べると、こんな情報がたくさん出てきて、正直腹が立っています。
吃音があったら、好きな仕事や会社に就職できないのか?
吃音であることを隠して、話すことで迷惑をかけない生き方しかできないのか?
そんなわけないじゃないですか。
吃音でもちょっとした工夫や考え方で、就職に希望を持つことはいくらでも可能です。
吃音という弱みに付け込んでくる間違った情報に振り回されてはいけません。
吃音でも強く前向きに生きていく。そんな「吃音の就職活動」についてお伝えしていきます。
Contents
吃音は就職活動できない?面接で不利にならないための方法とは?
吃音があると就職活動できない?
障害者手帳がないと面接を取り合ってもらえない?
初めにお伝えしておくと、そんなことはありません。
もちろん、面接への対策は必要ですよ。
それは、面接が「第一印象が大きく評価されやすい場」であることは間違いないからです。
面接でうまく話せなかったりすると、コミュニケーションに問題があると思われても仕方ありません。
吃音が就職や面接でハンデになるのは正しいでしょう。
しかし、そうなってしまう理由をちゃんと知っておくべきです。
そう、就職活動や面接で吃音が出てしまい、どもったりうまく話せない。
それによって、「この人、ちゃんとコミュニケーション取れるのかな?」と思われることが問題なんですよね。
しかし、逆に言えば、吃音が就職活動や面接の場でつまずきやすい部分は、初めから分かっています。
つまり、それに対してどう対策するか、を就職活動や面接する前に考えることができる。
むしろ、吃音でない人はそういうわけにはいかないですよ。
自分のどこが、就職したい会社にとってマイナスなのか気づけない。
そう、どこが理由で就職できなかったか、面接で落とされたか分かりません。
吃音でなくてもコミュニケーション能力が低いと思われることもあります。
顔が悪い、性格が悪い、頭が悪い。
逆に、何が理由で就職できなかったのか分からずに、過度に落ち込んだり自信がなくなってしまうことだってあります。
でも、吃音の場合、就職できるかどうか、面接で不利になるかどうかの理由はたった一つです。
吃音であることが目立つばかりに、良くも悪くも、それが採用されるかどうかの基準になる。
だから、吃音について就職活動や面接でどういう説明をするか。
これを練りに練るのが、吃音でも面接で不利にならないための方法です。
具体的には、
- 吃音によるデメリット
- 吃音のデメリットを仕事で防ぐ方法
- 吃音によるメリット
を詳細に、面接官に伝えていくことが欠かせません。
吃音と一言で言っても、その症状は人によって様々です。
就職活動の場合、面接のあなたの状態しか面接官には情報がありません。
つまり、ほとんどの場合は面接の様子を見て、「普段もだいたい同じだろう」と予測を立てます。
そして、その様子が仕事で通用するかで、吃音の人の合否は分かれることが多い。
だからこそ、先ほどの3つを伝えるようにします。
それによって、吃音である自分をもっとアピールするんですね。
まず、吃音によってどのようなデメリットがあるのか。
具体的に、「どんな場面で・どんな吃音の症状が出るのか」を伝えるようにします。
しかし、それだけで終わらせると面接で不利になるのは当たり前。
問題はここからです。
必ず、どうやったらそのデメリットを最小限に抑えることができるのか、もしくは防ぐことができるのか伝えるようにしてください。
このような具体的な提示をすることで、面接官も「それが職場で可能かどうか」を考えてくれるようになります。
たとえば、
- 電話だけはどうしても苦手。電話に出なくて済む仕事なら、なんでも全力で取り組みます
- 吃音で言葉が出ないことがあります。でも、常にメモを持ち歩くことで問題ありません。むしろ、距離が縮まってコミュニケーションも円滑です
- どもることがありますが、持ち味の笑顔と元気でカバー。話していて楽しいと言われます
こんな風に、デメリットを解消できる具体的な内容を伝えることです。
また、ダメ押しで吃音だからこそのメリットも付け加えると良いでしょう。
- 吃音だからこそ、人の気持ちを考える力が身についた
- 吃音があることで、人に配慮する気持ちを持てるようになった
- 吃音で苦手なこともあるけれど、その分、方法を考えたり工夫する視野が広がった
このような、あなたにしかできないアピールを加えると効果的です。
就職活動や面接でうまく話せなかったら、履歴書のPR欄に記載しておくのも良いでしょう。
大切なことは、吃音だからといって諦めないこと。
面接官は、最後の最後まであなたのことを見ています。
本気でやりたい仕事があるのなら、少し無様でも最後までもがき、気持ちをぶつけていくことが重要ですよ。
吃音が就職のプラスになることだってある。大切なのは自分がどうしたいか
吃音は就職の一助となることもあります。
それは、吃音というフィルターを通すからこそ、見えてくる世界があるからなんですね。
そう、吃音はあなたの一部でしかないんです。
そんな一部のために人生を振り回されるより、その経験を活かして人生に活かしていくほうがよほど意味があると思いませんか?
その中で、自分が就職したい会社を考えていくと就職しやすくなります。
その視点で就職活動をしていけば、面接だって不利になりにくい。
もちろん、「絶対に吃音がある人は就職させたくない」という会社もあるでしょう。
表立って言うか言わないかは別として、必ずそういった会社は存在します。
でも、それと同じように吃音であっても普通に就職できる会社は山ほどあるんですよ。
あとは、あなた自身がどういった会社に就職したいか、何をしたいかという相性の問題です。
たとえば、障害を持った方の特別施設。
そういった職場を選ぶことで、自分の吃音という経験も活かすことができますよね。
同じように、不自由を感じながらも前向きに生きている人に、逆に励まされることもあるでしょう。
人を支える仕事をすることで、自分に自信を持つこともできる。
また、職場も吃音について理解を示してくれることも多いです。
あなたがどういった仕事を通して、どういった自分になりたいのか。
そのために、どんな会社に就職するのがいいのか。
そこに就職することで、得られる未来を何度もイメージして、就職活動を行なっていくべきです。
吃音でつらい思いをしていると、どうしても話すことを避けて生きていこうとしてしまいがち。
もちろん、それも生きかたの一つなので否定する気持ちはありません。
でも、それが本当に自分にとってやりたいことなのか考えていくことが大切だと思います。
吃音だと、自分が就職したいところに就職できないなんてデタラメです。
吃音だから面接に不利になるわけではありません。
ちゃんと面接の対策をすれば、いくらでも状況は好転させることができるということ。
吃音だって、自分の夢を叶えることはできるんですよ。
実際、どこに就職したって、吃音じゃなくったって必ず苦労はあるもの。
新しい世界に飛び込んでいくのですから、当たり前ですよね。
でも、大切なのは、それに対してどう対処していくかということです。
吃音を言い訳にして逃げるのは簡単です。
どうせならチャレンジして後悔する方を選んだ方が、充実した人生を送れると思いませんか?
吃音は就職活動できない?夢を叶えたいなら克服も視野に入れよう
吃音だと就職活動できない?面接は不利?
そんなことは絶対ありません。
吃音があるなら、その対策を自分なりに考えることができれば大丈夫。
それを乗り越える一つの方法として、吃音の克服にチャレンジしていくことも意味があるでしょう。
なぜなら、吃音を克服できれば、選択肢を広げることができるからです。
吃音を克服して、さらに自分の可能性を広げたい!と感じたら、こちらを詳しくチェックしておきましょう。
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